売れない空き家の固定資産税を払い続けている方へ|毎年の負担を止める方法
売れないまま空き家を持ち続けると、固定資産税は毎年かかり続けます。「そのうち売れるかも」と待っている間に、払った税金の合計が、家の売値を上回ってしまうこともあります。
持ち続けるコストを計算してみる
空き家を持っていると、固定資産税のほかにもお金がかかります。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 固定資産税・都市計画税 | 毎年。通知書で金額を確認できる |
| 管理のための交通費 | 遠方なら1回あたり数万円になることも |
| 草刈り・修繕 | 放置すると近所からの苦情や自治体の指導の原因に |
| 火災保険 | 空き家は加入条件が厳しくなることがある |
たとえば、固定資産税が年10万円、管理費が年10万円なら、5年待つだけで100万円です。「今売ったらいくらか」と「持ち続けたらいくらかかるか」を並べて比べると、判断しやすくなります。
放置すると税金が増えることもある
管理が不十分な空き家として自治体から勧告を受けると、住宅用地特例が外れ、土地の固定資産税の負担が大きく増えることがあります。詳しくは空き家の固定資産税が上がるケースをご覧ください。
共有名義なら、税金は全員の問題
兄弟などと共有している不動産の固定資産税は、共有者全員が連帯して納める義務を負います(地方税法10条の2)。市区町村は共有者の代表者に通知を送ることが多く、代表者がまとめて払っているケースもよくあります。
「自分だけが払い続けている」という場合は、ほかの共有者に負担分を請求できますが、関係がこじれることもあります。共有状態そのものを解消する方法は兄弟が売却に反対しているときにまとめています。
払えないまま滞納するとどうなる
固定資産税を滞納すると、延滞金が加わり、督促を経て、最終的には財産の差し押さえに進むことがあります。払えない場合は、放置せずに市区町村の税務窓口に相談しましょう。分割での納付などを相談できることがあります。
負担を止めるには「手放す」しかない
固定資産税は、所有している限りかかり続けます。止める方法は、基本的に手放すことだけです。
- 仲介で売る:立地が良ければ、相場に近い価格が期待できる
- 買取業者に売る:売れ残っている家でも、早く確実に手放せることが多い
- 売却以外:隣地への譲渡、空き家バンク、土地なら国庫帰属制度
すでに仲介で長く売れ残っているなら、買取業者の査定を取り、「持ち続けるコスト」と比べてみてください。価格が少し下がっても、毎年の支払いが止まるほうが得という結論になることは珍しくありません。
自分の空き家にどの出口が合うか分からない場合は、無料診断で目安を確認できます。
参考にした公的情報
この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の事情に対する法律・税務上の助言ではありません。制度の内容は変わることがあるため、最新の情報は記事内の公的機関のページでご確認ください。